京商の MINI-Z
始めました。欲しい車種の在庫を公式とショップで探しましたがレディセットでしか見つからず、付属のプロポ KT-531P が2台になったので、その内の1台を改造して USB ゲームパッドにしました。
VRC Pro
でスティックプロポを使用していましたが、これでホイールプロポでも遊べるようになりました。
この記事はプロポでの配線手順までで、ファームウェアの書き込み手順は次の記事に分けました。
※ 試す場合は自己責任でお願いします。分解するとメーカー保証は無くなります。
※ 自分の環境での話であり、他の環境での結果を保証するものではありません。
作業の流れ
- KT-531P をトルクス T8 で分解する
- ポテンショメータを基板から外す
- ポテンショメータを XIAO RP2040 に直結する
- ファームウェアを書き込む → 次の記事
用意するもの
| 品目 | 備考 |
|---|---|
| 京商 KT-531P | MINI-Z 付属プロポ 参考:京商 (Kyosho) ミニッツAWD スバル インプレッサ WRC 2008 レディセット 電動ラジオコントロール 32657WR (Amazon) |
| Seeed Studio XIAO RP2040 | ポテンショメータの電源に合わせて 3.3V 系を使用 参考:Seeed Studio XIAO RP2040 (Amazon) |
| トルクス T8 のドライバー | 一部のネジが奥まった位置にあるので、先端を差し替えるタイプや柄が短いものでは回せないかも 参考:Wera(ヴェラ) 2067HF トルクスHFミクロドライバー TX8 118184 (Amazon) |
| はんだごて・配線材 | 参考:白光(HAKKO) ダイヤル式温度制御はんだこて 2極接地型プラグ FX600-01 (Amazon) TUOFENG 30ゲージ電線キット 30ゲージフレキシブルシリコンワイヤー(6色の20メートルスプール)60Vフックアップワイヤー 高温耐性 (Amazon) |
個体差についての注意
KT-531P は製造時期やロットで中身が違うかもしれません。
自分が開けたプロポの基板には KY-GT2EB-V1.7 と 20200815 がプリントされていました。本体裏のラベルの製造年月は 202412 なので、外側が新しくても中の基板はそれより前のロット、ということがあるようです。ラベルの年月から中身を判断するのは難しそうです。
これ以外の個体でコネクタの色や並びまで同じか分かりませんし、この記事の配線色が当てはまらないかもしれません。
1. 分解する
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本数 | 7 本 |
| ネジ種別 | トルクス T8 |
| ステアリングホイール | 外す必要なし |
中を開けると、ステアリングとスロットルのポテンショメータが小さいサブ基板に付いていて、そこから 3 本ずつ線が基板の J3 と J4 に来ています。この 6 本が今回使う線です。

2. ポテンショメータを基板から外す
J3 / J4 を基板から抜きます。
電源はマイコンの 3V3 から供給するので、プロポの電池は使いません。USB 給電だけで動きます。
J3 がステアリング、J4 がスロットルで、3 本の役割はこうなっています。
| コネクタ | 系統 | GND | VCC | ワイパー |
|---|---|---|---|---|
| J3 | ステアリング | 黒 | 赤 | 緑 |
| J4 | スロットル | 黒 | 白 | 緑 |
両方とも緑がワイパー(信号)で、3 本目の色(赤 / 白)でステアリングとスロットルを区別する作りです。
3. XIAO RP2040 のピンを確認する
使ったのは Seeed Studio の XIAO RP2040 です。RP2040 は Raspberry Pi が設計したマイコンで、初代 Raspberry Pi Pico に搭載されているチップです。
Seeed Studio の XIAO RP2040 は、その RP2040 を 21 × 17.8 mm という親指ほどの小さな基板に搭載したマイコンボードで、USB Type-C 端子を備えています。プロポの電池ボックスに固定できるサイズですが、加工が面倒なのでそこまではしませんでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| MCU | RP2040(Dual-core ARM Cortex-M0+ 最大 133MHz) |
| SRAM | 264 KB |
| Flash | 2 MB(オンボード) |
| 動作電圧 | 3.3 V(電源入力は USB Type-C の 5V) |
| ADC | 12 bit(0〜4095)・入力範囲 0〜3.3V |
| 3V3 ピン | 3.3V 出力(オンボードの LDO 経由) |
ADC が使えるピンは D0〜D3 の 4 本です。今回は D0 と D1 を使います。
| シルク | Arduino 名 | GPIO | ADC ch |
|---|---|---|---|
| D0 | A0 | GP26 | ADC0 |
| D1 | A1 | GP27 | ADC1 |
| D2 | A2 | GP28 | ADC2 |
| D3 | A3 | GP29 | ADC3 |
4. 配線する
抵抗もコンデンサも挟まず、6 本ともそのまま繋ぎました。


この後、透明な絶縁の熱収縮チューブでマイコンを覆いました。B / R ボタンが押せるようにしておきます。
5V ピンに繋がないこと
XIAO RP2040 の片側の列は上から 5V / GND / 3V3 の並びです。
誤ってポテンショメータの電源を 5V に繋ぐと壊れます。
次は
ここまでで配線は終わりです。次はファームウェアをビルドして書き込みます
。
書き込みが終われば Windows のゲームコントローラーとして認識されます。
